しゃちくのあんどぅがしょうぶをしかけてきた!

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新海誠の「言の葉の庭」が好きな20代ヲタク男子が最新作「君の名は。」に雪野先生が出ていて悶絶した話

こんにちは。新海誠最新作「君の名は。」を見に行き「ズズズッ」と一人で鼻をすすりながらマジ泣きしていたあんどぅです。

タイトルからして既にネタバレしているのですがこれから先はネタバレありでお話しするので既に視聴した方か自己責任で閲覧をお願いします。

小説 君の名は。 (角川文庫)

 

雪野先生出てるやんっ

 エンドクレジットでは「ユキちゃん先生」となっていましたが前作「言の葉の庭」でヒロインを張っていた「雪野先生」が登場していました。

今作の主人公ミツハの高校教師としてまたもや古文を教えており言の葉の庭のラストでは四国にある実家に帰る事になっていましたが、現在はミツハの住む飛騨(岐阜県)にいる模様。

「君の名は。」の設定ではミツハが高校で授業を受けているのは2013年と言う設定ですが、「言の葉の庭」の設定では2013年の雪野先生は新宿御苑で金麦を飲んでいる頃なので完全な同一人物と言う事では無さそうです。

ですが前作であれだけズタボロになって新しい生活に踏み出そうとしていたユキちゃん先生が、元気そうな姿を出してくれるだけでこの映画を見た価値がありました。更に作品に食い込んできそうな意味深な短歌を出したり、前作を見た人ならこの粋なファンサービスにやられますね。

 

 

 

過去作の集大成

ユキちゃん先生だけではなく他の作品からも数々のオマージュがあると感じます。

岩で出来た穴の中のシーンは「星を追う子ども」を彷彿とさせたし、都会と田舎の二人の高校生と言うストーリーは監督が手掛けたZ会のCM「クロスロード」がベースになっていると本人が公言しています。更に東京の街並みの中互いにすれ違うシーンや雪のシーンなどは「秒速5センチメートル」を彷彿とさせる構図です。

シーンが移り変わるにつれて過去作の印象深いシーンが次々と脳裏を横切っていく今作はまさに過去作の集大成と言える作品ですね。

 

 

「秒速」エンドと思いきやハッピーエンド

終盤主人公のタキとミツハが歩道橋ですれ違うシーンがあったのですが過去作「秒速5センチメートル」のラスト、主人公とヒロインが踏切ですれ違ったままのビターエンドととても似た構図で「秒速」を見た事がある人はまた後味が悪いエンドになるのか?!とハラハラした事でしょう。ですが物語はそこで終わらずそのままタキの日常へと移り変わります。そして今度は違う電車の窓越しに再開しそこで改めてお互いを認識し二人とも電車を降り再開を果たします。

新海誠作品にしては珍しい完全なハッピーエンドに、「どうせまたビターエンドだろうな・・・」と思っていた自分を良い意味で裏切ってくれてこの展開は胸が熱くなりました。

 

 

そして帰りに隣の書店で原作の文庫を買おうとしたら同じ事を考えた人達が殺到して売り切れだった為、文庫本は先に買っておいた方が良いです。