デザイナーになり損なったDTPオペレーターが「デザインの専門学校に通うぐらいなら大学行け」と主張する理由
こんにちは。前職に就いていた時に何している人?と聞かれDTPオペレーターですと答えた後に、何それーと言われいちいち説明する事に疲れていたあんどぅです。
さて、DTPオペレーターとはDeskTop Publishingの略で机の上でパソコンを使ってチラシ・ポスターDMなどを作る仕事の事です。印刷物のデータを作る仕事ですね。
やっている事はデザイナーとかなり似ている為よくデザイナーなの?と言われる事が多かったのですが、自分で絶対にデザイナーとは名乗らない事を心に決めています。
何故なら本業のデザイナーの方に申し訳ないからです。デザイナーは0から1を生み出す仕事ですが、DTPオペレーターは1を10にする仕事であってそこにクリエイティブは存在しません。DTPを仕事としている人間は誰もが既にある型枠を組み立てていく為のただの機械となった自分と、昔夢見たクリエイティブのギャップを感じた事があります。
今回はそんなデザイナーになり損なった僕が学校を卒業した後に思った事を主張します。
デザインの専門学校に通うぐらいなら大学行け
僕はデザインの専門学校に2年通いました。学生生活は中学時代の同級生が偶然にも同じ学校で仲間に引き入れてくれた事から想像以上に楽しい物でした。ですが専門学校と言ってもは商売で生徒が辞めないよう、楽しい・頑張って成長出来ている感を全面に押し出して暗い現実をあまり大っぴらには教える事が出来ない用なのです。
そんな専門学校で2年学んでから就活に臨んだ僕は厳しい現実を知る事になります。
先輩方の8割は3年以内に退職
脅威の離職率です。元々厳しい業界と言う事もありますが、専門学校側は就職率99%を売りにしている学校なので学校紹介の求人は基本的になんでもありです。デザインに関係ない居酒屋や介護などに就職する人達ももそれなりにおり、更にその中には真っ黒な求人がゴロゴロ転がっています。
僕の同級生も給料未払いや長時間残業が常習化した会社ばかりで殆どが3年も待たずに辞めました。
就職活動の競合は四年生大学生
最初の頃は地元有名企業などにも積極的に応募していましたがライバルは四大生。今までの課題の実績も、技術力も2年分の差がありとても太刀打ちできません。自分にそれを埋め合わせる分の、コミュニケーション能力があれば切り抜けられたのかもしれませんが残念ながらそこまでの能力は皆無でした。そして結局有力企業に就職出来たのはクラスでも一人だけでした。
就職をしたいなら美大へ
まともな職に就きたいと考えて専門学校に行くぐらいなら、美大をお勧めします。
ただ絵画や彫刻ではなくwebデザイン、グラフィックデザインを学びましょう。絵画や彫刻でご飯は食べれません。それでもデザインの仕事に就けずに一般企業に就職する人は大勢いますが、それでも専門を出て一般企業に就職するよりは多少はマシです。もし本気で「デザイン」の仕事をしたいと言う方は、美大でも専門学校でもどちらでも構わないです。その「本気」が本物であったならどちらでもデザインの仕事が出来ます。
ただ多くの学生はデザインに興味がある、デザインが好きと言う「本気」には一歩足りない思いの人が多く(僕もそうでした)そう言った人は間違いなく美大もしくは普通の大学に行った方が良いでしょう。
「興味がある」「好き」程度の人はまだ間に合う・・・引き返せ・・・