ブラック企業に勤めた新卒3年目が「プレミアムフライデー」導入に反対する理由
こんにちは。同僚が彼女と仲直りしたいからどうも早く帰りたいと言ってきて、仕方なくしわ寄せを全部一人で引き受けていたあんどぅです。
8/19(金)現在プレミアムフライデーに関する記事がネット上を駆け巡りました。
プレミアムフライデーとは?
月末の金曜日は午後3時に退社させると言う政府の構想です。
8月に公になり、先行して10月にも実行計画に移す方針でもあります。
政府の考えとしては落ち込んでいる個人消費を活性化させたい思いと言う思いと、流通・旅行・外食業界が週末に「セール」を行う事に対するメリットを増やしたいと言う思いからこの構想が生まれたそうです。
本当にデメリットは無い?
普段残業がほぼ無く定時になるまで待っている人からすれば良い構想で、残業三昧の職場であれば無視をすれば良いと思うかもしれません。
しかし、はてして本当にそんな簡単な事でしょうか?
2014年に税金が5%から8%に上がりました。
その時スーパーやホームセンターでは一斉に販売価格の見直しが行われ現場ではpopの張替や商材の入替、チラシやのぼりなどもそれに伴って内容の大幅変更、ゲームセンターでは100円から値上げする訳にもいかず負担は全てお店持ちで閉店。
バタフライエフェクトのようにたった一つの変化でも遠くでは大きな問題に変貌する事が多々あります。
導入された場合を予想してみた
残業がほぼない職場の場合
今まで無理をして定時まで仕事をしているフリをしていたが正当な理由で早く帰れる事になります。ですが、クライアントからの電話はそんな事お構いなしに普段の営業時間通りのつもりで鳴り続ける事でしょう。普段17~18時に帰れているのであれば金曜日に少し早く帰れるとしても、何時もと変わらず飲む人は飲みに行くし飲まない人は飲まないので経済的には大して変化はないでしょう。
長時間残業が蔓延していてプレイアムフライデーを無視する職場の場合
プレミアムフライデーなんて関係ねー!と無視しつつ通常通り業務を行おうとします。「クライアントが帰ってしまった」
「他の部署が帰るので納期がいつもより早い」
こんなトラブルが簡単に予想されます。普段でもパンク気味なのにどうしても問い合わせたい事が聞けなかったり、外注先や他の部署がもしプレミアムフライデーを導入していたら既存の作業工程表を変更しなければなりません。
長時間残業が蔓延していてプレミアムフライデーを導入する職場の場合
幹部陣が社員のガス抜きをしているように見せかける為に無理矢理導入して後は丸投げのパターンです。
金曜日は問題なく帰れるでしょうが、経済活動を行う気も起らず そのまま家に帰って寝る事になるでしょう。問題は他の日です。
仕事量は変わらないので、他の日に残業時間+ or 休日出勤の形に現れます。
それだけではなく仕事と言う物は、普段の日程と違う事をすると作業量が膨れ上がります。
「別の案件が入っているから古い機材しか使えない!2時間も余計にかかる!」
「締め切りが2時間後の仕事がダブった!もうおしまいだ!」
と言う事が現場では日常茶飯事になるでしょう。
大きな変化は慎重に行うべきもの
個人レベルでなら変化を続けると言う事は肯定的な意見が多いでしょう。
ですが、国レベルの大きな変化はどうでしょう。
バブル崩壊の原因となった総量規制然り、リーマンショックのサブプライム・モーゲージ然り、一つの変化だけでも大変な影響が出ます。
正直ここまでの変化がないにしろ、帰宅時間を月1で無理に早くするだけでも会社側には膨大な量の事務作業が発生する事が予測されるので、大体の現場の声は
大人しく黙っとけが総意だと思いますね。