新卒3年目でブラック企業を辞めた20代が語る「とりあえず3年は転職せず働け」と言う言葉に騙された話
こんにちは。新卒3年目にしてブラック企業を辞めたあんどぅです。
何故か友人に当ブログがバレてしまったので彼の話も少し織り交ぜようと思います。
よく「とりあえず3年は転職せず働け」と言う言葉を聞きますよね?僕も実際周りからそう言われ続け、3年勤めました。ですが辞めてから改めて思う事があります。それは「とりあえず3年は転職せず働け」は間違いです。
考え方が固定される
皆さんは、仕事を覚える時はメモを取れと言われた事がるでしょうか?
僕は教わった仕事を覚える為にメモを必死に取り、後輩に教える時にメモが説明に追い付かない時は話すスピードをゆっくりにしてメモをしっかり取らせていました。
ですが、僕が会った人の中にはメモは取るな!と教わった人が居ます。その人の職場の上司曰くメモを取る=覚える気が無いとの事で、必要な事はメモなんか使わず頭でしっかりと覚えろ!と言われたそうです。
正直殆どの人はそれは可笑しいだろ?と思うかもしれませんが当時の彼はそれが自分の中の常識であり、その教えをきっちり守っていました。
一か所に長い間留まると自分の半径50mの中の情報しか入って来ないので違う世界がある!と言う事が分からないまま過ごしてしまうんですね。
身動きが取れなくなる
3年時間があると身の回りには様々な事が起こります。
彼女が出来たり結婚したり子供が出来たり、僕の友達の一人もそうでした。
彼は職場の先輩や上司と上手くいかず退職の手続きを勧めている最中に子供が出来ました。もちろん喜ばしい事だし長い付き合いなので素直に僕も祝福をしたのですが、これからの彼の事を考えると少し心配になりました。
まず子供が生まれて一年目ですが、衣・食・住・生活用品・医療費・保育費・預貯金保険・その他etc・・・・で0歳で約93万かかります。更に6歳までには追加で約644万かかることになり、これじゃ転職してまた新しく仕事を探している暇なんてありません。
一時的にでも退職の話を職場にした為会社にも居づらく、先輩や上司との仲も更に険悪になっていても子供の為に辞める訳にはいかない状況になってしまった訳です。
気力が無くなる
変化にはエネルギーを使います。辛い環境でも慣れてしまえばそこからの変化は面倒くさい物です。最初は絶対こんな所転職してやるっ!と思っていても次第に転職に使う労力があるなら休みたい・・・むしろ目の前の仕事・人間関係の問題を片づける方に忙しくてそれどころじゃないわ!と言う思考に陥ります。
更に3年かけて積み上げた実績・人間関係のリセットのリスクを考えると次に進むことに戸惑いが生まれます。
3年勤める事にも意味はある
今までデメリットばかり語っていましたが、メリットもあります。
自分の場合は手に技術が付きました。最低限のビジネスマナーや仕事の進め方、世の中の厳しさを学びました。もし、前職がブラック企業ではなくそのまま勤める事が出来る環境だったら主任クラスには行けていたかもしれません。
「とりあえず3年は転職せず働け」は間違いだと僕は思います。
正しくは「技術を身に着ける為に3年は転職せず働け」です。
もし自分が壊れそう、ここに居ても何も身につかないそう感じるならば直ぐにでも転職すべきです。「とりあえず」ではなく目的をしっかり見定める事が出来るそんな3年を過ごす事が出来るのならあなたの3年は無駄にならないでしょう。